書籍 〜 『幻のレーダー ウルツブルグ』CQ出版社
秋葉原少年であった頃に、秋葉原の書籍を置いているお店で見かけ「いつか買って読むぞ!」と思っていた本のひとつがこちら…
津田清一著『幻のレーダー ウルツブルグ』
であります。
あの時代、読みたい、欲しいと思っていて、手に出来なかった無線ラジオ関係の書籍は3つ。
ひとつめは、今じゃ毎年20年以上購入している
WRTH ことWorld Radio TV Handbook です。
2冊目は、DX年鑑1983年版。
こちらは発売時に、高校受験であり、買い損ね、その数年後、一度、神保町古本屋で見かけたけど買えるお金が足りず…
2019年春に、やっとヤフオクで入手…
そしてこの本であります。
戦記物も好きですが、技術史も興味があります。中学生の頃、秋葉原で少し立ち読みして
記憶に残っておりました。
時は流れ、2001年くらいに、
海軍レーダー技術研究の中枢にいた元海軍技術大佐伊藤庸二工学博士の直系に当たる方と面識を持つ機会があり、偶然レーダーの話から軍関係の無線の話など盛り上がることがありました。
この時この本を思い出し、Amazon等で探しておりましたら…
見つけました。
2010年に、既に復刻されてることを知りAmazon経由で入手した訳です。
前置きが長くなりました。
本の内容は…
少し読みづらいかも知れませんが…
第二次世界大戦当時
対空レーダー日本導入の為、として、ドイツのレーダー技術者が潜水艦で日本へ…
当時の技術、産業インフラが日本にはなく、実用化しませんでした。
しかしその萌芽が戦後日本の技術大国化に貢献したことも事実です。
戦史の裏側として、技術史として…
実際に関わった技術者の筆による貴重な史料です。
小生も読みながら、伊藤技術大佐に繋がるご縁に身震いしたものです。
なかなか手に入らないとは思いますが
Amazonで古本として見つけることができます。
CQ出版社には、PDF版でも良いから
このような本は残して欲しいですね。